心電図データを「使える形」にするツールです
SuntoryNedo v2 は、長時間の心電図(ECG)から必要なところだけを取り出し、AI と一緒に分析して、結論まで出すための Web ツールです。専門のプログラミング知識がなくても、画面の案内に沿って進めれば解析が一周できます。
このツールは、ひとことで言うと?
長い心電図の記録(何日分もある)から、見たい時間帯だけを切り出して、AI と一緒に分析し、結論をレポートにまとめるためのツールです。たとえばこんなことができます。
✂️ 必要な分だけ取り出す
何日分もある心電図から「夜の5分 × 3回」のように、見たい区間だけを選んで取り出します。全部ダウンロードする必要はありません。
🧪 AI と一緒に分析する
「夜と昼で心拍のばらつきを比べて」と日本語でお願いするだけ。AI が計算の手順を提案し、あなたは内容を確認して [適用] を押すだけです。
✅ 結論を残す
「予想どおりだった/違った」を判定し、根拠つきの PDF レポートに。誰が見ても後から再現できる形で記録されます。
2つのアプリでできています
このツールは Studio と Workspace という 2 つの画面に分かれています。「キッチン」にたとえると分かりやすいです。
① Studio
= 食材を切り出す場所
巨大な冷蔵庫(BigQuery のデータベース)から、必要な心電図の区間だけを選んで取り出します。重い倉庫に触れるのはここだけ。
📦 Bundle
= お弁当箱
切り出した結果がひとつの箱にまとまったもの。一度作ったら中身は変わりません(不変)。これを次の画面に渡します。
② Workspace
= 調理する場所
お弁当箱の中身だけを使って、計算・ラベル付け・仮説検定・モデル作り・レポート作成をします。重い倉庫には一切触りません。
なぜ2つに分けるの? 重いデータベース操作(Studio)と、何度も試行錯誤する分析(Workspace)を分けることで、分析中にうっかり巨大なデータを取り直して時間やお金を浪費する事故を防いでいます。Workspace は「お弁当箱の中身」だけで完結します。
全体の流れ(5ステップ)
はじめての方は、この順番で進みます。各ステップは左メニューの「使い方ガイド」に1ページずつ用意してあります。
💡 まずは1本通してみるのがおすすめです。 細かい機能を覚える前に、はじめての解析(30分)で「ログイン → 切り出す → 分析 → 結論」をひと通り体験すると、全体像が一気に分かります。
あなたはどのタイプ? ぴったりの入口へ
このツールはいろいろな立場の人が使います。自分に近いものを選ぶと、読むべきページにすぐ進めます。
🧑🔬 仮説を持っている研究者
コードは書きたくない。AI に「夜と昼で心拍のばらつきを比べて」と日本語でお願いしたい。
③ 分析する へ →🩺 心電図を読めるエキスパート
自動検出の R 波が信用できない時に、自分の目で見て手で直したい。
⑤ ラベルを付ける へ →🛠️ データエンジニア
みんなに配る大きなデータの塊を、再現できる形で作って渡したい。
① データを切り出す へ →👀 レビュアー(PI・共著者)
コードは見ない。結果と根拠と所見だけ確認して、OK/NG を判定したい。
⑦ 結論とレポート へ →🏷️ 臨床アノテータ
大量の心拍を、速く・正確にラベル付けしたい。マウスは使いたくない。
⑤ ラベルを付ける へ →🤖 モデル開発者
予測モデルを作りたい。データ漏れ(リーク)だけは絶対に避けたい。
⑥ モデルを作る へ →読む順番(このサイトの歩き方)
左メニューは上から順に並んでいます。①→⑦の順に読めば、迷わず一周できます。よく使うページへのショートカットを置いておきます。
安心して使えるしくみ
研究で使うツールなので、「結果がねつ造されない」「個人情報が漏れない」ことを最優先に作られています。難しい言葉を使わずに説明します。
🔢 AI が数字を勝手に作らない
AI が出す数値は、必ず実際の計算結果が元です。AI が「p値は0.04です」と文章中で勝手に書くことはできません。計算は本物のプログラムが実行します。
🙈 個人を特定する情報が出ない
被験者は「(XHRO-04, XH015)」のような匿名IDで表示されます。生のメールアドレスや個人IDは画面にもデータにも一切出ません。
🔒 後出しで結論を作れない
仮説(予想)は検定する前に「登録(Pre-register)」します。結果を見てから予想を書き換えて都合よく見せる、ということができません。
🙋 大事な操作は必ず人間が承認
「結論を確定する」「データを新しく取り出す」などの重要操作は、AI が勝手に実行できません。必ず人がボタンを押して承認します。