はじめに · 困ったら見る

よく出てくる言葉

ガイドの中で出てくる用語を、できるだけやさしい言葉で説明します。「Bundle と Window の違い」「仮説と事前登録の違い」あたりを押さえると、ぐっと読みやすくなります。

まず覚えたい基本の言葉

これだけ分かれば、ガイドの大部分が読めます。

言葉やさしい意味
Studio(スタジオ)データを「切り出す」画面。巨大なデータベースから、見たい心電図の区間だけを取り出します。
Workspace(ワークスペース)データを「解析する」画面。取り出したあとの作業は、ほぼ全部ここで行います。
Bundle(バンドル)切り出した結果がまとまった「お弁当箱」。一度作ると中身は変わりません(不変)。
Window(ウィンドウ)切り出した1つの時間区間のこと。「夜の5分」が1つの Window。1つの Bundle に複数入ります。
Project(プロジェクト)1つのテーマの分析をまとめておく入れ物。フォルダのようなもの。
Notebook(ノートブック)計算を組み立てる作業ノート。AI が計算ブロックを書いてくれます。
AI Copilot(コパイロット)相談相手の AI。日本語でお願いすると、計算の手順を提案してくれます。
特徴量(とくちょうりょう / Feature)「心拍のばらつき」など、波形から計算して出した数値のこと。分析の材料になります。
仮説 / 事前登録(Pre-register)「夜の方が高いはず」という予想と、それを検定前に宣言しておくこと。後出しを防ぎます。
Evidence(エビデンス)/ 判定検定やモデルの結果のこと。それを見て付ける OK/NG が「判定(Verdict)」。
アノテーション心拍やイベントに、人の手で「正常・不整脈」などのラベルを付ける作業。
モデル「この心電図から将来の症状を予測する」ような予測のしくみ。
古い(stale)前提が変わって「結果が変わるかもしれない」状態。再計算するまで古い結果は残ります。
凍結(freeze)ラベルや仮説の中身を固定すること。固定したものだけが結論の材料に使えます。

とくに混同しやすい3つ

Window と Bundle

Window は「切り出した1つの時間区間」。Bundle は「Window をまとめたお弁当箱」。Bundle の中に Window が複数入っているイメージです。

仮説 と 事前登録

仮説は検定そのもの。事前登録は「検定する前に予想を凍結する操作」。先に登録するから、後出しで結論を作れません。

Evidence と 判定

Evidenceは計算で出た結果(事実)。判定(Verdict)は、人がそれを見て付ける結論(OK/NG)。判定は人間だけができます。

医学・統計の略語

心電図や統計でよく出る言葉です。意味だけ分かれば十分で、計算は AI とツールがやってくれます。

略語やさしい意味
ECG心電図。このツールが扱うメインの信号です。
HRV心拍変動。心拍の間隔のばらつき。自律神経の状態を見る指標。
RRR波とR波の間隔(拍と拍の間の時間)。
RMSSD / SDNNHRV の代表的な数値。心拍ばらつきの大きさを表します。
VEB / SVEB心室期外収縮 / 上室期外収縮。不整脈の拍の種類。
MIT-BIH心拍を分類するときの世界標準のラベル体系(正常・VEB など)。
κ(カッパ)複数の人が付けたラベルの「一致度」を表す数値。高いほど揃っている。
CV(交差検証)モデルの成績を公平に測る方法。被験者ごとに分けて検証します。
AUROC / AUPRCモデルの「当たり具合」を表す数値。1に近いほど良い。
ECEモデルが出す確率の「信頼できる度合い」。小さいほど良い。
p値「たまたまでは説明しにくい差か」を表す数値。小さいほど差が確からしい。

もっと正確な定義が知りたい人へ

開発者・運用者向けに、すべての用語の厳密な定義(データ構造・ハッシュ・スキーマ等)は技術リファレンスにあります。