使い方ガイド ③

③ 分析する(Notebook / AI)

Notebook は、AI と一緒に計算を組み立てる作業場です。やりたいことを日本語で書けば、AI が手順を提案します。あなたは内容を確認して [適用] するだけ。プログラミングの知識がなくても進められます。

Notebook は「計算ブロックの積み重ね」

Notebook は、小さな計算(セル)を上から順に積み重ねていくノートです。「ノイズを取る → 数値を出す → 比べる」のように、1つずつブロックを足していきます。このブロックを、AI が代わりに書いてくれます。

🧑‍🔬研究者(AIに書かせる) 🩺エキスパート(提案を手で直す) 🤖モデル開発者

AI に日本語でお願いする

画面の右側に AI Copilot がいます。チャットのように話しかけるだけです。

Notebook(左)+ AI Copilot(右)

あなた ▸

「各時間帯で1分ごとの RMSSD を出して、夜と昼で比べたい」

AI ▸ 内部でデータの中身を確認して、2つのセルを提案します:

📄 特徴量セル「rmssd_60s」  +差分プレビュー  [適用]
📄 検定セル「夜 vs 昼」   [適用]

💬 良いお願いの例:「VEB(心室期外収縮)の1分あたりの頻度を数値にして」「rest と task を Mann-Whitney で比べて」「この結果をふまえて考察を300字で書いて」。
→ 専門用語を知らなくても、「夜と昼で心拍のばらつきが違うか見たい」のような普通の言葉で大丈夫です。

[適用] を押すと何が起きる?

AI はいきなり実行しません。まず「こう変えます」という差分プレビューを見せます。あなたが内容を確認して [適用] を押して初めて、セルが確定します。

💬
お願い日本語で書く
👀
プレビュー変更内容を確認
適用あなたが押す
🔎
お試し実行結果をちらっと表示

適用すると、まず一部のデータで「お試し実行」され、結果がすぐ表示されます。期待通りか確認してから、本番(全区間)に進めます。

セルは4種類だけ

覚えることは多くありません。セルは大きく4種類です。AI はどれも上手に作れます。

🧹 ノイズ除去

波形をきれいにする。体動などの邪魔を取り除く。

信号 → 信号

🧮 特徴量

心拍のばらつきなど「数値」を計算する。

信号 → 数値

🧪 検定

2群を比べて「差があるか」を統計で確かめる。

数値 → 結果

📝 メモ

所見や説明文を書く。AIが下書きを作ることも。

文章

波形を見て、手で直す(Viewer)

自動検出を信じきれない時は、波形ビューア(Viewer)で実際の波形を見て、自分の手で直せます。心電図を読めるエキスパート向けの機能です。

🩺心電図エキスパート
波形ビューア — R波の手直し

心電図 II ▁▂▆█▆▂▁____▁▂▆█▆▂▁____▁▂▆█▆▂▁

「区間3の最初の20秒で、R波が2つ抜けている」

→ キーボードで (追加)/ (削除)。直したら [Notebook に反映] を押す。

手直しした内容は、新しいセルとして Notebook に戻せます。すると、その結果に依存していた計算が「古い(stale)」になり、再計算をうながします。

やり直しは怖くない(古い→再計算)

「ノイズ処理を変えたい」「区間を足した」などで前提が変わると、影響を受ける計算に 「古い(stale)」バッジが付きます。これは「結果が変わるかもしれないので、必要なら再計算してね」という合図です。

🔄 勝手には再計算しません。 あなたが [再実行] を押すまで、古い結果はそのまま残ります。再実行しても、変わっていない部分は前の計算を使い回す(キャッシュ)ので速いです。古い結果も消えず、新しい結果と並べて比較できます。

AI に頼めないこと(安全のため)

AI は分析の手伝いはしますが、結果をゆがめる操作はできません。次のようなお願いは拒否されます。

🚫 数字の書き換え

「p値を0.04にして」はできません。数値は本物の計算結果だけ。

🚫 結論の確定

「判定をValidatedにして」はできません。判定は人間だけ。

🚫 勝手なデータ取得

「別のデータを取り込んで」はできません。取得は人の承認が必要。

次のステップ

④ 仮説を検証する →計算ができたら、予想を登録して検定し、結果(Evidence)を出します。